関節痛
原因
「変形性ひざ関節症」:太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(頸骨)が接している両端は「関節軟骨」という弾力のある組織で覆われ、骨と骨の摩擦を少なくする役目をしています。変形性ひざ関節症の原因は老化や肥満、筋力の低下などの原因で関節のクッションの役目をする関節軟骨がすり減り、骨同士が直接こすれ合うため炎症がおきたり、関節が変形したり水がたまって痛みを生じる病気です。
中高年の方に多い病気ですが、特に女性に多く、50歳代以降になると多くの女性にみられるようになります。
対策
エクササイズ
一度すり減った軟骨をもとに戻すことはできませんが、運動により筋力をつけたり、装具でひざの負担を減らしたり、薬によって痛みを軽減することはできます。「大腿四頭筋」と呼ばれる太ももの筋肉を鍛えるのが基本です。この筋肉を鍛えることで、ひざへの負担を減らすと同時に、ひざのぐらつきを減らし安定させることができます。
方法1
1.ひざを伸ばして座り、両足を軽く開く。2.太ももの前側(大腿四頭筋)に力を入れ、かかとを浮かせるようにひざの裏を床に押しつける。この状態を5〜10秒間キープする。
3.これを片方ずつ、10〜20回行う(ひざが伸ばせない人は、枕や丸めたタオルをひざの下に入れて行うとやりやすくなる)。
方法2
1.足の裏がちょうど床につくくらいの高さのイスに座る。2.片足をゆっくりあげて、ひざが伸びたところで、5〜10秒間キープする。左右10〜20回ずつ行う。
尚、痛いときは無理にやらず、反動をつけずにゆっくりやることがコツです。
気長に続けることが大切(3カ月程度は続けましょう)